お題4・日本初「ガン薬物療法専門医」47人誕生

3月16日、17日に開かれる「日本臨床腫瘍(しゅよう)学会」の総会で、抗がん剤の投与や副作用の対処などにあたる「がん薬物療法専門医」が、日本で初めて誕生します。

えっ、今まで日本にはいなかったの?! と驚く方もいるかもしれませんが、いなかったんです。海外の資格を持っている方や資格はなくとも専門として行っている医師はいましたが。
アメリカを例にとると、臨床腫瘍学は内科学の10−15%を占める専門分野で、キモラピストと呼ばれる臨床腫瘍医は約1万人。その差はあまりにも大き過ぎますよね。
驚いたことに、日本では臨床腫瘍学は専門分野として独立しておらず、大学で薬物療法をまったく教わることなく医師になるのも珍しくないんだそう。これじゃあ、病院や医師によってレベルの差が出るのは当たり前。
日本では、手術をした後、そのまま外科医が抗がん剤治療を行う場合もあれば、初診にあたった内科医が行う場合もあります。夫の場合はどういうわけか内視鏡の専門医が、内科の教授の指導のもと、抗がん剤の治療を行っていました。

日本臨床腫瘍学会の西條長宏理事長(国立がんセンター東病院副院長)は、「抗がん剤の投与や副作用への対応とともに、がんの検出や一般内科、医の倫理まで“メスを持たずに全分野をカバーする”が目的」と話しているそう。

ちなみにどのような基準で認定されるのか。
資格申請には、「5年以上のがん診察・研究歴や五年以内に3臓器・30例以上の実績報告書の提出」などの厳しい条件を満たしたうえで、筆記・口頭試験に合格するのが条件とのこと。

この記事(「産経新聞」3月6日インターネット配信)を見て驚いたのは、
 「国立がんセンター東病院の調査では、婦人科や泌尿器科がんなどでは大半が薬物療法を外科医が担当。また他の病院から東病院に紹介された乳がん患者のうち10%ほどしか「模範的」とみなされる治療を受けていなかった。同様の傾向は『全国的にみられる』(日本医学会幹部)」という部分。

ちょっと待ってよ!!
さんざん「抗がん剤しか手はない」と患者を脅しておきながら、それはないでしょう?!
新しい抗がん剤の認可の前に、まず医師の教育レベルを上げるべきではありませんか。
そうしなければ、“良薬も毒薬”になりかねません。

がん薬物療法専門医47人じゃ、どうにもなりませんね。
すぐに大学の中で勉強するよう、まず教育内容から変えて欲しいものです。
あ、ちなみに私はいまだに抗がん剤に対して不信感を強く持っている人間です(これは夫や友人たちを見てきての体験によるものであって、今現在治療を受けている方を否定するものではありません)。なので、専門医を増やすこと=抗がん剤治療を増やすこととして捉えているわけではないし、アメリカを見習うべきだと言っているわけではないんですね。
ただ、これ以上、「抗がん剤治療が原因でひどい副作用に苦しみ、亡くなったり、弱ったりする人を増やして欲しくない」、そう切に願っているだけです。

by TAKU
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by hynobius3 | 2006-03-13 14:56
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